♦ 学会について

本学会は、医学の進歩や文化の発達などに伴い、日常の歯科診療で全身的になんらかの配慮を必要とする基礎疾患を有した患者(いわゆる有病者)の占める割合が増加するであろうと、1990年9月26日、「開業歯科医院で対応し得る医学的知識の研鑽あるいは臨床に直結した全身管理を普及させることを目的に」学会設立準備委員会を立ち上げ、1991年4月27日、正式に学会として発足(初代理事長 日本歯科大学・故園山 昇名誉教授)致しました。そして、1992年2月29日・3月1日の両日、第1回日本有病者歯科医療学会学術大会・総会(日本歯科大学)が開催され、今日まで毎年欠くことなく年次学術大会・総会が開催されております。

また、2007年には日本歯科医学会の認定分科会に登録が認められ、2010年12月26日一般社団法人格を取得、2011年には学会認定医制度を発足させ、その精度を高めるべく努力を重ねており、確実に学会基盤は定着しているところです。

本学会の特徴の一つとして、学会を構成するメンバーは一分野に限らず、多領域の専門家によって構成されているところにあります。具体的には、歯科大学口腔外科、歯科麻酔、医科大学歯科口腔外科、総合病院歯科口腔外科、一般歯科臨床医、医科ならびに歯科衛生士の6部門から、原則として会員数比例制による評議員、理事数が決められ、選挙によって選出された理事、評議員によって執行部が構成されています。そして、年次大会長は各部門から推薦された理事、評議員が順次、機会均等に主管しています。

また、本学会では年次学術大会・総会のみならず、学術教育研修会、学術教育セミナー、救命救急研修、ならびにICD講習会など、学術のみならず臨床に則した研修会を適時実施し、これらを通じ有病者歯科治療に必要な知識や技術の認知に努め、有病者歯科医療を担う人材育成に努めております。

さらに現在、認定医制度を患者様のリスク管理のためにシステム化し、安全で安心な有病者歯科医療を学会全体でサポートする体制の構築を目指し、学会組織のさらなる充実を図っているところです。

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